人間関係を良好にし、不要な争いを生まないために必要な3つの資質

私が今まで生きてきてこれだけは絶対に備えていないと、人生がとっても大変になってしまうと思うことを枚挙し、それに関して少しだけ考察してみる。
私が感じる必須の資質は以下の3つです。
- 好意や感謝を伝えること
- 嫌なことは嫌ということ
- 人の悪口を言ったり非難したりしないこと
好意や感謝を伝えること
好意や感謝を伝えるとどんなことが起こるかを想像してみる。
人に好意を示すと…
もし、自分が人から好意を持たれるとどのように感じるか。より、自由になる感覚を味わえるのではないだろうか。より深くこのことを考えてみると、好意を持たれるということは、その人は自分に対して行動や存在そのものを非難することがないという意味合いが少し含まれていると感じ取れる。
自分の素を出しても相手に非難されることはない。そう思わせることが相手に自由の感覚を与える。それは相手の緊張を取ることにつながる。相手の緊張を取ることは相手をリラックスさせるということである。リラックスすることはとても気持ちの良いものである。
ここまで考えると、「好意を示すことは相手の緊張をほぐし、リラックスできる環境を与えることにつながる」ということがわかる。
人に感謝を伝えると…
もし、自分が人から感謝を示されるとどんな気持ちになるだろうか。こちらも前述の好意に似ているが、自分の主体性や自発性を認めてくれているという気持ちになり、より自分らしくなれる。そんな安心感を感じることができるのではないだろうか。
好意も感謝も、どちらも人に自由の感覚と安心感とリラックス感を与えられ、その人の主体性や自発性という生きる喜びを多く引き出す効果があることがわかるかと思う。
好意も感謝も伝えないと…
好意も感謝も伝えないと、人は弱ってしまうのではないだろうか。もし、自分が学校や職場でどんなに積極的に動いても誰からも何も言われずに反応もなかったら、全てのやる気がなくなってしまうのではないだろうか。
もし、それが自分が本当に好きで楽しいことなら、気力がなくなることはないのだとは思うが。
嫌なことは嫌ということ
次に、嫌なことは嫌ということについて考察してみる。
嫌なことを嫌と言わないと…
もし、嫌なことを嫌と言わなかったらどうなるだろうか。例えば、友達にバンドに誘われるとする。自分は最近とっても絵を描くことに没頭していて、学校や会社から帰ってきてはひたすら絵を描くことに喜びを見出しているとする。そして、バンドには全く興味がないとする。そんな状態だと、自分の本音はバンドはやりたくない、むしろもっと絵を描く時間が欲しい。と思っていることだろう。そこで、「誘ってくれてありがとう。しかし。自分は絵を描く時間を何よりも大切にしているからバンドはできない。」と断ることが一番大切なことだと感じはしないだろうか。
もし、しっかりと断ったり嫌だと言わずに、バンドに加入してしまったら、絵を書きたい自分の気持ちと、加入したからにはしっかりとそれなりの期待に答えなくてはいけないプレッシャーとで、自分も疲労困憊するだろうし、やる気がないのに続けていると、最終的に相手を裏切る結果となり、すごく困らせてしまう結果になってしまうだろう。
自分の意見をしっかりと表明すると…
もし、しっかりと自分の意見を相手に表明することができれば、時には、喧嘩しあうこともあるだろうが、それがお互いのことをもっともっと理解しあえるきっかけになり、双方の人間の基本的な協調性を成熟させることができるのである。
最悪の場合…
嫌なことを嫌と言ったり、自分の意見を表明しないで関係を続けていくと、最悪の場合、お互いを一向に理解し合えず、一方が一方を、もしくはお互いがお互いを恨み合ったりや嫌がらせをしたりするような関係にまで発展する恐れがある。この場合、裁判で争うまでになったり、暴力沙汰の犯罪にまで繋がってしまうかもしれない。
人の悪口を言ったり非難したりしないこと
人の悪口を言ったり非難することは、上述してきた良い面の性質を全て破壊する力を持った恐ろしい行為である。
人の悪口や非難は、言われた人も聞いている人も言っている人のことを警戒し、緊張感が高まり、楽しさも寛ぎも、成長も協調性も全てを無効にしてしまう力を持っているのである。
もし、悪口を言ったり非難する人が身近にいたらどう感じるだろうか。ほぼ全ての人が嫌な気分になったり、色々なことを邪魔されたりしそうで、その人を警戒することに意識が向き、そのために自発的な行動ができなくなってしまったり、生産的な行動ができなくなってしまったりするかと思う。
悪口や非難は全てのポジティブなものを破壊する作用を持っているので、人間関係を良好にしていきたいのであれば、本当にこれはやめたほうがいいのである。
悪口を言う人への接し方
もし、身近に悪口を言う人がいたならどうすればよいのだろうか。
それは、悪口を言う人が何故悪口を言うのかという原因を明らかにすれば対応策がわかります。
悪口を言う人は、精神的な安心感を得るために悪口を言います。つまり、悪口を言っている間その人は危機の回避をしているということです。
つまり、その人は何に危機感を感じ、恐怖を感じ、どのような安心感を求めているのかを明らかすること、そしてその危機的状況や環境を無効化するか、安心感を与えてあげれば、悪口を言わなくなるのです。
終わりに
以上、人間関係を良好にし、不要な争いを生まないために必要な3つの資質について見てきたが、どうでしょうか。これらはどれか一つでもかけていたら本当に人生が波乱万丈になってしまうだろうし、うまくいかないだろうと思います。
もし、人間関係や人生に関して行き詰った時や悩んだときはこの3つのことを見返せるようにしたいと思って今回は書いてみました。
好きなことは好き、嫌なことは嫌など、子供でもやっている簡単でとってもシンプルなことです。このような単純なことが本当は一番大切なことなのではないでしょうか。