調と長調と調号を学ぶ

2020年2月19日

調と長調

調(キー)は前回『長音階を学ぶ』で解説した音階スケールと非常に密接な関係にあります。端的に言うと、調キーとは曲の中心的な音や概念を表す音楽用語です。

※ 今回は中心的な音を示す調キーを学びます。

前回、様々な音を主音トニックにしたメジャースケールを作りました。それは、言葉を変えて言うと、曲の中心音(調キー)を切り替えて長音階メジャースケールを作ったということです。

上図は調キー(曲の中心音)が C で、その調キーから長音階メジャースケールが作られています。この「調キー」と「長音階メジャースケール」を組み合わせたものを「長調メジャーキー」と呼びます。

調号

上図の矢印で指し示している部分のことを調号と呼びます。調号の役割は、存在している小節が何の調キーなのかを明らかにするためにあります。

上図の 1, 2小節目は key C。3, 4小節目は key G。5, 6小節目は key B♭。7, 8小節目は key C。

※ 調のことを英語で keyキー と言います。
※ 7小節目に記されている調号は「ナチュラル」という調号です。調号で用いられるナチュラル記号は key C を意味しています。
※ ナチュラル記号は本来 “打ち消し" の意味を持っています。そのため、7小節目のナチュラル調号はその前の小節の調号を打ち消して、調号が何も無い状態に戻す(key C にする)という意味で前の小節の調号と同じ音高にナチュラル調号を付けています。

調号のもう一つの副次的な効果としては、変化記号を小節内から可能な限り取り払って、より楽譜を理解しやすくしてくれる効果があります。

前回『長音階を学ぶ』の後半部で様々な音が主音トニック長音階メジャースケールを自分で作れるようになりました。しかし、楽譜でそのようにして小節内の主音トニックの変化(調キーが変わったこと)を表すと、その小節に変化記号が多く存在し、ぱっと見ではその小節がなんの調キーかを理解しづらくなってしまいます。それを、調号を用いることで、その小節がなんの調キーなのかを明らかにすることができるのです。

調号を付けることで、その調キーがなんの調キーなのか一目瞭然「♯が 4つ = keyは E」となります。

調号を使えるようにする

調号は全部で 15種類あります。

この全てを暗記するのは理に叶っていないので、調キーから調号を、調号から調キーを調べる方法を解説します。

調から調号を調べる

例えば、key G♭の調号を調べたいとします。その場合は今まで行ってきたように特定の主音(この場合 G♭)からメジャースケールを作り、そのスケールに存在する変化記号を調号として用いる方法もあります。がしかし、それでは手間がかかってしまいます。なので、ある法則を用いて、G♭の調号を簡単に導き出せるようになりましょう。

調号と調の法則

調号には「シャープ系の調号」と「フラット系の調号」という区分けが存在します。

※ 覚え方としては、調キーにフラットが付いているもの + key Fはフラット系でそれ以外はシャープ系と覚えると楽です。

そして、調号には調号の付け方の順序が決められています。シャープ系は「ファドソレラミシ」の順番。フラット系は「シミラレソドファ」の順番です。

※ この順序だけは暗記するしかありません。暗記の仕方として、呪文のように、「シャープのファドソレラシミ」を略して「シャープファド!」。「フラットのシミラレソドファ」略して「フラットシミ!」と覚えてしまうと良いかと思います。(私は今でも、そのようにして覚えています。すみません。)

この順序と調キーには関連性があります。その関連性を活用して、G♭の調キーから調号を導き出してみます。

シャープ系では、一番右の変化記号の半音上の音高が、その調号の調キーになり、フラット系では、一番右の変化記号から一つ手前の変化記号の音高が、その調号の調キーになります。

key F を除いて、全ての調号からこのようにして調キーを導き出すことができます。

※ key F の調号はフラット一つなので、上図のような法則は適用できません。そのため、key F だけは暗記しましょう。

ここまでくれば、key G♭の調号を導き出せるはずです!

key G♭の調号を導き出す手順

  1. key G♭はその名の通りフラット系です。
  2. フラット系の調号の順序を調べます。→【シミラレソドファ】
  3. フラット系は一番右の変化記号から一つ手前の音が調キーになるのでフラットの数は【シミラレソド】の6つです。
  4. つまり、G♭ の調号は【シミラレソド】の位置にフラット6つです。

ついでに、確認がてらシャープ系の調キーからも調号を導き出してみましょう。

key Gの調号を導き出す手順

  1. key Gはフラット記号が付いていないので、シャープ系の調キーです。
  2. シャープ系の調号の順序を調べます。→【ファドソレラミシ】
  3. シャープ系は一番右の変化記号から半音上の音が調キーになるので、シャープの数は【ファ】の1つです。
  4. つまり、G の調号は【ファ】の位置にシャープ1つです。

まとめ

この記事で達成したことは大きく分けて2つのことです。

  1. 調キー長音階メジャースケールの組み合わせのことを長調メジャーキーということを理解した
  2. 調キーから調号を、調号から調キーを導き出せるようになった

もし、達成できてないことがあったら、学び直してみましょう!

音楽理論

Posted by kazuki